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村田夏帆「2018年くるみ割り人形国際コンクール」


 吉村妃鞠が「くるみ割り人形国際コンクール」で8歳で1位になったのは2919年のことなので、村田夏帆が「くるみ割り人形国際コンクール」で11歳で1位になった次の年のことです。

 「くるみ割り人形国際コンクール」は、2018年、2019年の2年連続で、稀有な2人の才能を輩出したことになります。そればかりか2018年の「くるみ割り人形国際コンクール」は、村田夏帆のかげに隠れ、惜しくも3位になりましたが、チェロの演奏で天才とも評価された、当時13歳の鳥羽咲音(とばさくら)も輩出しています。

 吉村妃鞠の演奏をはじめて聴いたときも大変感動しましたが、村田夏帆の演奏は、今日はじめて聴き、さらに深い感動をもたらすように思われました。

 両者とも天才と評されるような高度な演奏技術と表現力を持ち、年齢も近く、比較されることも多いと思いますが、彼女たちの演奏を聴き比べて感じることは、2人の異質さです。

 吉村妃鞠の演奏には、繊細でありながら強靭なもの、荒々しくありながら高貴なものが感じられますが、村田夏帆の演奏には、それらの要素とともに、何か高度に完成された調和、調和がもたらす逸楽のようなものを感じます。

 そのためか、彼女の演奏は、音楽を聴く喜びに浸りながら、安心して聴いていることができます。

 それにしても、吉村妃鞠や村田夏帆、鳥羽咲音のような優れた才能を持った子供たちが、おなじ時代に何人もいる日本という国が、あらためて空恐ろしく感じられます。

村田夏帆11歳「2018年くるみ割り人形国際コンクール」第2次審査
 ザハール・ブロン先生、ロマン・パトコロ先生、ゲリンガス教授も絶賛
 モーツァルトの再来、ハインフェッツやパガニーニのような天才の復活、など最大限の評価を表明

Natsuho Murata & Orchestra – Wieniawski: Scherzo-Tarantella

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