積水ハウス 約30万人分の個人情報が漏えい
積水ハウスにサイバー攻撃があり、漏えいが確認された顧客や従業員の人数が約30万人、最大で約54万人の個人情報が漏えいした可能性があるということです。
また、三井住友海上、あいおいでも情報漏えいがあり、両社は23日、保険加入者の情報が競合他社に漏えいしていたと発表、損保大手4社すべてで、同様の問題が判明したことになるそうです。
日本を代表するような大手企業ですら、この有様です。
国民の情報を管理する国のシステムも、やがてサイバー攻撃で破られることになり、マイナンバーで紐づけられた膨大な個人情報がすべて漏えいしてしまうであろうことを考えると、暗澹とした思いになります。
システムの堅牢さ、信頼性に関しては、故事成語「矛盾」のもとになった矛と盾の話*を、おのずと思い出します。
* 楚の国の人で盾と矛を売る者がいた。この人はこれを誉めて「私の盾は頑丈で、これを貫けるものはない」と言った。また、矛を誉めて「私の矛は鋭くて、物において貫けないものはない」と言った。ある人が「あなたの矛であなたの盾を貫いたらどうなるのですか」といった。商人は答えることができなかった。
出典 : Wikibooks
要するに、絶対的に信頼のおけるものは存在しないということ。システムも破られることを前提に構築し、その際の被害を最小化するための方策を、あわせて策定しておかなければならないということです。
日本のシステムには、残念ながら、このような視点が欠けているように思われます。